娘がこの夏、高校を卒業し、お友達を招いて小さなお祝いをしました。
イタリアでは、高校生活の最後に国家試験(Esame di Stato)があり、試験が終わるまでは誰も気が抜けません。
高校卒業国家試験1日目。 イタリアの筆記試験では、まず下書き用の紙に内容をまとめ、一度文章として書き上げてから見直し、その後、提出用の紙にボールペンで清書して提出します。 そのため、試験中にボールペンのインク[…]
さらに、イタリアの学校は容赦なく留年することもあるため、最後まで緊張感が続きます。
だからこそ、無事に試験を終え、卒業が決まった瞬間の開放感は格別です。
娘も、
「数日は何もしない時間を楽しみたい。」
と言い、友達の卒業試験を見に行ったり、本を読んだり、好きなことをしてゆっくり過ごしていました。
高校生活では、試験勉強とバイオリンの練習に追われる毎日。
友達とゆっくり会う時間もあまりなかったので、「高校卒業」という節目に、我が家で気軽なアペリティーボを開くことにしました。
学校へ通っていた頃は、お友達と外でアペリティーボを楽しんでも、
「明日試験勉強があるから。」
と早めに帰ることがほとんどでした。
でも、この日は時間を気にする必要もなく、久しぶりにゆっくりと会話を楽しむことができたようです。
夏はシンプルな料理が一番
40℃近い暑さが続いていたので、今回は火をほとんど使わず、イタリアの美味しい食材を楽しめるメニューにしました。
用意したのは、
- ワカモレ(フィレンツェでは美味しいアボガド、トマト、イタリアンパセリ、赤玉ねぎがあるので、本当に美味しく出来ます!)
- ブルスケッタ
- 牛肉のカルパッチョ(フィレンツェはお肉が美味しい所なので、美味しいお肉が見つかります)
- チーズの盛り合わせ(スーパーでも十分楽しめる数のチーズが見つかります!)
- オリーブ
- セミドライトマトのオイル漬け
- トスカーナのパン
です。
先日、大学生の頃からお世話になっている方が日本からフィレンツェへいらっしゃいました。 日本とフィレンツェを年に2回ほど往復されていて、その行動力には毎回驚かされます。 「どこかへ出かけようか」とも話したのですが、この日は40℃近い暑さ。[…]
夏のイタリアはトマトが本当に美味しい季節。
ブルスケッタは、完熟トマトにニンニク、バジル、オリーブオイル、美味しいお塩を合わせるだけで十分ごちそうになります。
食べ盛りの高校生なので、カルパッチョも少し多めに用意しました。
ここ数日、フィレンツェは40℃を超える猛暑が続いています。 日中に吹く風は熱風で、まるでドライヤーの風のよう。 昼間に外を歩くだけで体力を奪われるので、スーパーへ買い物に行くのも朝早くか夕方になってからです。 こんな日はキッチンに長時[…]
それぞれの未来へ
高校を卒業しても、進む道はみんな違います。
音楽院へ進学する子。
建築を学ぶため、これから入学試験を受ける子。
それぞれが将来の夢を語り合う姿を見ていると、
「これからどんな大人になっていくのだろう。」
と、こちらまで楽しみになります。
念のためパスタも準備
イタリアでは、夜遅くに小腹が空くと、
「パスタを作ろう。」
ということがよくあります。
トマトソースやアラビアータなら10分ほどで作れるので、念のため材料だけは準備していました。
でも、その日は出番がありませんでした。
みんな話に夢中で、おつまみをつまみながら何時間も笑い続けていたからです。
イタリアらしいお祝い
豪華な料理をたくさん並べなくても、美味しい食材と、美味しいプロセッコやソフトドリンクがあれば十分。
旬のトマトやチーズ、オリーブを囲みながら、家族や友人とゆっくり語り合う時間。
イタリアで暮らすようになってから、我が家でも自然と家でアペリティーボを楽しむ機会が増えました。
レストランへ出かけるのも楽しいですが、気の合う友人を家に招き、シンプルな料理を囲んで何時間もおしゃべりを楽しむ――。
そんな時間の過ごし方も、イタリアらしい豊かさの一つだと感じています。

