フィレンツェで暮らしていると、観光地へ行くことも「観光」ではなく、少しずつ日常の一部になっていきます。
私たちのアパートから、ウォーキングコースとしてちょうどいいのがミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo)。
ミケランジェロ広場へ行く道はいくつかあります。
その日の気分や体調によって道を変えられるのも、フィレンツェを歩く楽しみの一つです。
あまり歩きたくない日は、アルノ川沿いから
今日はあまり長く歩きたくないな、という日は、アルノ川沿いを歩いてバラ園を抜け、ミケランジェロ広場へ向かいます。
途中から少し急な坂道になりますが、比較的短いコース。
「今日はちょっと歩きたい」という日には、こちらを選ぶこともあります。
一方、
「今日はもう少し歩きたいな。」
という日は、ローマ門(Porta Romana)から向かいます。
こちらは坂道が比較的緩やかなので、時間をかけて歩きたい時にはちょうどいいコースです。
ローマ門から歩く、緑の中のウォーキングコース
ローマ門からミケランジェロ広場へ向かう道には、緑がたくさんあります。
木陰になっている場所も多く、フィレンツェの街中を歩いているとは思えないような、静かな雰囲気。
夏の暑い時期でも、日陰を選びながら歩けるので、ウォーキングコースとして気に入っています。
途中には、小さな広場があります。

大きな木の下にベンチがあり、近くでは水が流れる音も聞こえます。
ここを通るたびに、
「こんな場所で本を読みながら、ゆっくり過ごすのもいいね。」
と娘と話します。
でも、いつも結局そのまま通り過ぎてしまうんですよね。
いつか本を一冊持ってきて、ここでゆっくり過ごしてみたいと思っています。
こういう「いつかやってみたい」が少しずつ増えていくのも、フィレンツェで暮らす楽しさなのかもしれません。
音楽を聴きながら歩いていると、いつの間にかフィレンツェの景色が見えてくる
ローマ門からミケランジェロ広場へ向かう道は、緑の中を歩く時間が長いので、私は音楽を聴きながら歩くのも好きです。



歩いているうちに、少しずつ視界が開けてきます。
そして、左側にフィレンツェの街並みが見えてきます。
「フィレンツェのドゥオーモだ!」
と思う瞬間。
歩き始めた時には少し遠く感じていたミケランジェロ広場も、気がつけばもうすぐです。
途中には、画家たちが集まる絶景スポットも
このルートの途中には、フィレンツェの街を眺められる素敵な場所があります。

ここでは、イーゼルを立てて絵を描いている人たちをよく見かけます。

フィレンツェの街並みを目の前にして絵を描く。
画家の方にとっては、これ以上ないほど魅力的な場所なのかもしれません。
観光客でいっぱいの広場とはまた違った、静かにフィレンツェを楽しめる場所です。
サン・ミニアート・アル・モンテからの景色

そして、この散歩で私が特に好きなのが、**サン・ミニアート・アル・モンテ(San Miniato al Monte)**から見るフィレンツェの景色。
何度来ても、
「やっぱりきれいだな。」
と思います。
フィレンツェに長く住んでいると、同じ景色を何度も見ることになります。
それでも、季節や時間帯、天気によって少しずつ表情が違う。
初めてフィレンツェを訪れた時のような「観光地を見に行く」という感覚ではなく、
「今日はこの景色を見に歩いてみよう。」
という気軽な楽しみ方ができるようになります。
帰りは少し近道をして
ミケランジェロ広場とサン・ミニアート・アル・モンテからの景色を楽しんだら、帰りは少し近いルートを選びます。
往復で約1時間ほど。
もちろん、途中で景色を眺めたり、写真を撮ったり、休憩したりすれば、もっと長く楽しめます。
「観光地を一つ訪れる」というより、フィレンツェの街を歩きながら楽しむ時間です。
フィレンツェに長く滞在する方におすすめしたい散歩
短い旅行だと、どうしても効率よく観光地を巡りたくなります。
ウフィツィ美術館へ行って、ドゥオーモを見て、ヴェッキオ宮殿へ行って……。
もちろん、それもフィレンツェ旅行の楽しみです。
でも、1週間、2週間、そして1か月と長く滞在するなら、毎日そんなに頑張って観光する必要はありません。
朝、少しゆっくり起きてコーヒーを飲み、歩きやすい靴を履いて散歩に出る。
途中でベンチに座って休憩する。
サン・ミニアート・アル・モンテからフィレンツェを眺める。
帰りに近所のバールでカプチーノを飲む。
そんな一日も、フィレンツェで暮らす楽しみの一つです。
フィレンツェを「観光する」のではなく、「暮らすように過ごす」
私たちのアパートからミケランジェロ広場までは、こうして歩いて楽しむことができます。
もちろん、毎回ミケランジェロ広場まで行く必要はありません。
その日の気分で途中まで歩いて帰ってもいい。
少し疲れたらバールで休憩してもいい。
「今日はもう少し歩こう」と思ったら、サン・ミニアート・アル・モンテまで行ってみる。
そんな自由な時間の使い方ができるのは、ホテルに数泊する旅行とは少し違う、長期滞在ならではの魅力だと思います。
フィレンツェに1か月滞在するなら、観光名所だけではなく、地元の人のように歩く時間もぜひ楽しんでみてください。
私たちが暮らしているフィレンツェの街には、ガイドブックには載っていない小さな楽しみがたくさんあります。
※ローマ門からミケランジェロ広場までは徒歩で約45分です。
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