6月10日、娘の高校の授業がすべて終了しました。
イタリアでは授業が終わったからといって高校生活が終わるわけではありません。
1週間後には高校卒業資格を得るための国家試験「Esame di Maturità」が始まります。
6時間の小論文試験が2日間続き、その後は一人約1時間のプレゼンテーションと口頭試験。
試験ではある程度の長さの小論文を書き、口頭試験では出来るだけ長く話さないと質問攻めになって答えられないと困るので、沢山の知識を頭に入れ、色々な知識をつなげて話し続けられるようにまとめます。
なので、最後まで気が抜けません。
この試験は採点する先生方の負担も大きく、「今の時代には必要ないのでは」という声もあるそうですが、長く続いてきた伝統を変えるのは簡単ではないのでしょう。
イタリアの学校は筆記試験も選択問題ではなく、自分で文章を書いて説明する形式が中心です。
さらに口頭試験もあるため、本当に理解していないと良い成績を取ることができません。
毎年誰かが落第するという緊張感の中で、娘もこの5年間よく頑張ったと思います。
学校最後の数週間は国家試験に向けた模擬試験や課題が続き、授業が終わった頃にはすっかり疲れ切っていました。
「今日は勉強のことを忘れてゆっくりしたい。」
そう言うので、学校が終わった翌日は一緒にショッピングへ出かけることにしました。
ついでに郵便局へ寄ると、前から気になっていた花市場が開かれていました。

実はこの市場、毎週木曜日の午前8時から午後2時までしか開催されません。
娘はずっと行きたがっていたのですが、学校の授業と重なっていて一度も来ることができなかったのです。
ようやく高校の授業が終わり、初めてゆっくり市場を歩くことができました。



色とりどりの鉢植えや切り花、小さなサボテンまで並び、良い香りに色とりどりの色に囲まれて歩いているだけで楽しくなります。
フィレンツェでは、お花を飾る暮らしを楽しんでいる人が多く、我が家のアパートに滞在されるお客様の中にも、市場で花を買ってリビングやテラスに飾る方がいらっしゃいます。
観光名所を巡るのも楽しいですが、こうした地元の市場をのんびり歩く時間もフィレンツェらしい楽しみ方のひとつ。
国家試験を目前に控えた娘も、久しぶりに勉強を忘れてリフレッシュできたようでした。
あと2週間、また机に向かう日々が始まります。