イタリアの高校卒業後、まず最初にしたことは教科書を売ることでした
5年間の高校生活が終わり、最後の口頭試験も無事終了。
娘が最初にしたことは、教科書の整理でした。
日本では卒業すると、記念として残したり、「また使うかもしれない」と保管しておく人も多いと思います。
一方イタリアでは、使い終わった教科書を古本屋へ売る人がたくさんいます。
イタリアの高校の教科書は高い
イタリアではコースによって多少異なりますが、娘の高校では毎年200〜300ユーロほど教科書代がかかっていました。
現在の為替レートでは、およそ3万7,000円〜5万5,000円ほどになります。
しかも、一冊一冊がとても分厚く、5〜6cmもある教科書も珍しくありません。
写真が沢山載っている美術史、2年間使う教科書などは厚く「10kg近くあったのでは?」と思うほど重たい日もありました。
毎日学校の階段を上り下りしていたので、体力もかなりついたのではないかと思います。
新品より中古を選ぶ家庭も多い
高校に入学した頃は、スーパーで新品の教科書を注文していました。
少し割引になるので、お得だったからです。
ところが途中から、フィレンツェには教科書専門の古本屋があることを知りました。
夫も大学時代によく利用していたそうですが、女の子というのもあり最初の頃は新品を購入していました。
その後、実際に中古を見に行くと、驚くほどきれいな教科書もたくさんあり、カバーが付いたまま新品同様のものも多く、「この教科書、本当に使っていたの?」と思うくらい書き込みがないものもあります。
そして、教科書は数年ごとに改訂版が出るものもあるため、新しいものが多かったりします。
我が家も途中からは中古教科書も利用するようになりましたが、それでも年間約200ユーロほど。
中古だからといって大幅に安くなるわけではありません。
それでも少しでも負担を減らすためと使えるものならリサイクルした方がいいという考えもあるから多くの家庭が中古教科書を利用し、卒業や進級後には使い終わった教科書を古本屋へ売るというサイクルができているのだと思います。
卒業したらすぐに教科書を売る
娘も試験が終わるとすぐに教科書を持って古本屋へ行きました。
半分以上は古くて使ていないからと買い取ってもらえませんでしたが、それでも約60〜70ユーロになりました!
卒業後のお小遣いとしては嬉しい金額です。
不要になった教科書を捨てるのではなく、次の高校生が使う。
とても合理的で、環境にも優しい仕組みだと思いました。
毎年できる長い行列
学校が終わる6月から7月になると、小さなスーツケースいっぱいに教科書を入れて売りに来る高校生でお店は賑わいます。
そして9月の新学期前になると、今度は教科書リストを持った親子や高校生が中古教科書を探しに訪れます。
毎年同じ光景が繰り返されるのも、フィレンツェならではの風景です。
フィレンツェで中古教科書を探すなら
フィレンツェで中古教科書を探すなら、ドゥオーモから徒歩約2分の場所に教科書専門の古本屋があります。
留学予定の方や、お子さんが現地校へ通う予定の方は、一度覗いてみるとイタリアの教育文化を感じられるかもしれません。