メディチ家の食卓を再現してもらったら

フィレンツェを語る時に欠かせないのがメディチ家。

 

ヴェッキオ宮殿からピッティ宮殿まで他人の家を突き抜けてメディチ家専用通路を作ってしまったり、ピッティ宮殿中庭にお水をためて船で遊んでみたり、一族の中にローマ法王がいたり、、、、どれだけ裕福で権力があるのかと驚いてしまうメディチ家。

 

そんなメディチ家はどのようなものを食べているのか、再現されたお料理を食べに行ってきました。

 

まずは、前菜。

その名も“クロスティーニ ディ カテリーナ ディ メディチ”
メディチ家からフランスへお嫁入りし、フランスへ香水文化、ジェラートをイタリアからフランスに伝えたとされているカテリーナの名前のついた一品です!

 

ルネッサンスの裕福層の食卓で大切な事の一つに見た目があります。
なので、この一品も乾燥させたお花でお皿を飾ってあり可愛いこと♪

 

使われている材料は、ホウレンソウと牛の脳味噌。

脳味噌と聞くとギョッとしますが、、、、当時の上流階級は、脳味噌は少ないので高級品扱いされていたそうで、小さい子供にも食べさせたそうです。

 

かなり重たい一品でした。

 

 

プリモピアット:ルリジサのリゾット

ルリジサはムラサキ科の植物でハーブの一種。
当時は抗酸化作用があるとされ、よく食べられていたそうです。

この植物は、腫瘍を消滅させる効果、解熱作用、現代科学では鬱に効果があると証明されていて身体によさそうな一品ですが、ちょっとクセのある一品でした。

 

ザクロは見た目を良くするためと、幸運を呼ぶ食べ物でよく使われたそうで、一緒に食べると美味しいなどでは全くないそうで、芸術を愛し、美しいものを追求するイタリア人は昔から考える事が凄いなと感動しました。

 

セコンド:鳩のメディチ風

鳩と聞くと抵抗がありますが、食用鳩で香草などを使い臭みを消しているため、なかなか美味しかったです。当時はポレンタはありませんでしたが、ポレンタの上に乗っているものは、鳩のレバーと心臓をペーストにしたもの。

 

現在フィレンツェで良く食べる鳥のレバーペーストよりもコクがありました。

 

セコンド2:フィレンツェ風ビステッカ

当時は働かせる為にキアニーナ牛を飼っていたので、当時からキアニーナ牛を食べていたそうです。

 

しかし、現代のようにフィレ部分の美味しい所ではなく、肩などの固い部分。

この日は当時を再現せず、現代風にフィレ部分をいただいたので、柔らかくて美味しかったです~♪

 

付け合わせ:ズッキーニの花のフライ、カンネッリーニ(白インゲン)

当時、油は貴重だったので油は少量しか使っていませんでしたが、ズッキーニの花も食べていたそうで、これは美味しい一品でした!

 

ドルチェ:ズッコーニ、ジェラートのモストソースかけ

デザートにはババレーゼなども食べていたそうですが、夏場は卵が悪くなってしまうのが怖いので今回は冷たいデザートでした。

 

ズッコットは、スポンジケーキの中にアイスと生クリームが入っていて、アイスケーキですね。
とっても食べやすくて美味しかったです♪

 

ズッコットは今でもフィレンツェで食べることが出来ます。

 

写真右側のジェラートは30年もののバルサミコ酢がけです。
でも、バルサミコという名はモデナなので、フィレンツェではサルサ ディ モストと呼ぶそうです。

これも美味しい~!

なかなか興味深い夕食でした~♪