イタリアに来て日本との大きな違いを感じた一つの中に、食事の時間があります。
日本のランチの時間は12時が多いと思うのですが、イタリア人のランチは13時、遅い人は14時に食べる人も。
そして、日本の夕食時間は18時、19時くらいかなと思うのですが、イタリアでは20時、21時から食べ始めるという家庭もあります。
この時間の違いを特に感じたのは、フィレンツェに留学したての頃、親が毎年のようにイタリアに遊びに来てくれていた頃。
何故かというと、食べたい時間とレストランが開いている時間帯が微妙に違うからです。
日本でレストランを予約する時には17時、17時半という我が家なので、夕方になると夕食が食べたいと言い始める両親。
しかし、イタリアのレストランのオープン時間は大体19時半くらいなので、行けるレストランがなかなか見つからない!
当時はインターネットも今ほど発達していないので、ガイドブックを見たり、知り合いに聞いたりして何事をするにも今よりも時間がかかって本当に大変だったのを今でも思い出します。
夫がお貸ししているフィレンツェのオルトラルノ地区にあるアパートの近くで早くから夕食を食べられる所は、”Cinghiale Bianco チンギアーレ ビアンコ”があります。
以前、どうしてもイノシシ料理を食べさせたい人がいて色々なレストランに聞いた所、”Cinghiale Bianco チンギアーレ ビアンコ”だけイノシシ料理が食べられたので、当時の写真をご紹介します。
イノシシ料理は日本では、一度だけ食べたことがありましたが、野生くさくて美味しくないというイメージがあったのですが、フィレンツェで初めて食べた時は感動!
お肉が柔らかくて臭くない。そして、お肉の味が濃厚。
日本とは調理方法が違うのでここまで臭くなく柔らかく食べられるそうです。
”Cinghialeチンギアーレ”(猪)という文字をレストランで見かけたら、是非食べてみて欲しい一品です。
ちなみに猪は、猪狩が解禁となる冬しか食べられない所が多いので、冬の時期しか食べられないかもしれません。
当時注文したのは、アンティパストに『猪のお肉のサラミ・生ハム・ソーセージの盛り合わせ』

プリモは『Pappardelle al cinghialeパッパルデッレ アル チンギアーレ』

パッパルデッレは、トスカーナ州でよく用いられるパスタで、幅広いリボン状をしています。タリアテッレに似ていますが、パッパルデッレのほうが倍以上に幅広いことが多いようです。
このパッパルデッレを濃厚な猪のソースで。
猪のソースは、ラグーをもう少し濃厚で野生的にしたような味です。
セコンドには、『Chinghiale in umido チンギァーレ イン ウミド』
トマト、セロリ、にんじん、たまねぎ、スープ、赤ワインなどでコトコトと長時間お肉が崩れるくらい柔らかく煮たトスカーナ料理です。
この他にもトスカーナ料理を注文してシェアすることにしました。
私達は18時30分頃に行ったので、ガラガラでしたが、イタリア人が行く20時くらいには満席だったので、遅く行く場合は、予約をしたほうがよさそうです。
Ristorante: OSTERIA DEL CINGHIALE BIANCO
Tel: 055215706
43/R., borgo San Jacopo, 50125 Firenze (FI), Italia